不眠症は初期治療が重要

 不眠症は通常、睡眠前に過度な緊張や興奮がある時に引き起こされます。そのような過度な興奮や緊張が収まれば、不眠症も無くなり、普通に眠れるようになります。
 ただ不眠症が独り歩きすると、不眠原因を除去した後も眠れなくなります。規則正しい生活をしようが、運動をしようが、脳が睡眠のスイッチに切り替わってくれないため、眠れません。

■不眠が続くと‘’強制鬱‘’に
  
 数日眠れないにも関わらず、睡眠負債が溜まらずに(あるいは睡眠負債を認知できず)、ただただ脳疲労が著しくなると、鬱状態になります。私自身、初めて分かったのは、鬱とは気分の問題というよりは脳の異変が引き起こす、ということです。
 こういう症状に発展すると自力での回復は難しくなり、心療内科に通って、投薬治療をする必要性が生じます。脳の興奮が引き起こしている不眠症の場合は、ベンゾジアゼピン系薬剤(睡眠薬で言えば、レンドルミンなど)が有効で、1~2週間の継続投与が必要です。 
 ここでしっかり治さずに不眠が長期化してしまうと、投薬での治療抵抗性を示し、慢性不眠に発展してしまう恐れがあります。
 ですので、初期段階では薬をしっかり飲み、不眠が解消した後、速やかに減薬、断薬するのが正しい治療方法だと思います。
 

慢性不眠を患う男の日記

 昨年4月に突発性不眠症を発症してから、丸一年が経とうとしています。

 「5人中1人は何らかの不眠症を患っている」というデータもあるようですが、その症状は重いものから軽いものまで様々だと思います。
 私はその中でも重いというか、特殊な部類に属していまして、朝日を浴びる(体内リズムの調整)、ウォーキングをする(体を疲労させる)、腹式呼吸をする(リラックスする)、等々、一般的な対策を全て試みましたが、すべて無効でした。 

■突発性不眠が難治性不眠に

 3日間連続で眠れなかったとき(昨年4月末)、脳内が‘’強制鬱‘’のような状態になりまして、自力での回復は難しいと判断し、心療内科に駆け込みました。  
 …が、そこが思わぬ泥沼の始まりだとは、その時は知るすべもありませんでした。 

 一年経った今も不眠症に苦しんでいますが、その間の私の体験、試行錯誤を振り返り、さらに今現在の雑感を日記に綴ることで、私自身、頭の整理をしたいと考えています(将来に向けて生きるためにも)。
 また、私と同じように不眠症に苦しんでいる人の中で、少しでも参考にし、共感いただける方がいればと思い、ブログを始めました(初ブログです)。 

 読んでいただけたら、幸いです。